研究プロジェクト

Gri

研究概要

GriVonは仮想クラスタの構成と管理を支援するシステムである。データセンターなどの大規模な計算機資源を保有する組織における管理コスト低減の手法として計算機仮想化が注目されている。しかし、より一層の管理コスト低減を計るためには、個々のノードの仮想化だけでは不十分であり、有機的に接続した計算機群(クラスタ)を一体として仮想化する必要がある。GriVon はさまざまな要素技術を援用することにより、仮想クラスタの構成と管理を支援する。

また、GriVonは地理的に隔絶した複数のサイト上に単一の仮想クラスタを構築する機能を持つ。このような構成により、複数のサイト間で資源を融通することが可能になり、資源量を実際に増やすこと無く、可用率をさらに向上させることが可能となる。

研究の主な特徴

Grivon はクラスタを構成する3つの要素、すなわち計算機、ネットワーク、ストレージをそれぞれ仮想化する。計算機仮想化にはVMware ServerもしくはXenを用いる。ネットワーク仮想化には単一サイト内ではVLANを用い、サイトをまたがる仮想クラスタではVPNをVLANと併用する。ストレージ仮想化にはiSCSIとLVM (Logical Volume Manager)を併用している。

さらに、クラスタを構成するソフトウェア群のインストールにはNPACIで開発されたクラスタ管理ツールRocksを用いる。Rocksは、広く用いられており、さまざまなソフトウェアがRocksむけにすでにパッケージ化されているため、クラスタ構築者は、それらを組み合わせるだけで、独自の仕様を持つ仮想クラスタを構築することができる。

今後の展開

今後の予定としては広く用いられているオープンソースの仮想化ミドルウェアXenへの対応があげられる。また、さらに可用率を向上させるために、仮想クラスタ上のノードのマイグレーション、さらには仮想クラスタ全体の別サイトへのマイグレーションを研究開発中である。

詳細URL

http://sites.google.com/a/aist.go.jp/grivon/Home